救急車が来るまで
傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要な一連の行為を「救命の連鎖」といいます。救命の連鎖はこの「4つの輪」が途切れることなく素早く繋がることで、傷病者の救命効果が高まるものです。
心肺蘇生法AEDの使い方
① 心肺停止の予防
成人の主な死亡原因は「急性心筋梗塞や脳卒中」となっております。これらを未然に防ぐために、まずはご自身の生活習慣を見直し、そのリスクを低下させる予防策をとりましょう。また、胸の苦しみや激しい頭痛などの初期症状に気づいた際には、少しでも早く救急車を要請するよう普段から心掛けましょう。
② 早期認識と通報
目の前で突然倒れた人がいたら、まず心肺停止を疑いましょう。大きな声で周囲の助けを呼び、駆け寄ってきてくれた方らに119番通報とAEDの手配を依頼し、次の一次救命処置にとりかかりましょう。
③ 一次救命処置
傷病者が心肺停止の状態であった場合、「心肺蘇生法」と「AED」を実施しましょう。心肺蘇生法によって脳・心臓・全身に血液を送り続けることで、傷病者の救命とともに、その後の後遺症の軽減にも繋がります。
④ 二次救命処置と心肺再開後の集中治療
救急隊による救急搬送と、病院の専門医による更なる救命処置とその後の治療によって、傷病者の社会復帰に尽力します。
救急車が現場に到着するまでの時間は、平均約8分かかります。皆さんの現場での救命処置があれば、傷病者の救命率はもちろんのこと、その後の社会復帰率も大幅に高まります。逆に現場で救急車の到着をただ待つだけでは、助かったかもしれない傷病者の命が失われることになり得ます。
みなさんから救急隊へ、救急隊から病院医師へ。救命のリレー・命のバトンを協力して繋ぎましょう。