防災・水防情報
水害のメカニズム
水害はどのようにして起こるのでしょうか。水害はその原因によって外水氾濫と内水氾濫の2種類に分けられます。
外水氾濫
外水氾濫とは、河川の増水により堤防が決壊したり、堤防を越えて水が市街地へ浸水したりすることで起こる水害です。河川の近くの地域で起こりやすいもので、外水氾濫が起きると一気に泥水や木々などが押し寄せ、家屋への浸水や人的被害が出やすくなります。
また、市街地で大雨が降っていなくても、川の上流部の山間部で降った雨が原因で起こることもあるため、十分な対応策を打てない間に大きな被害が発生する可能性もあります。
内水氾濫
内水氾濫とは、大雨による大量の雨水がマンホールから逆流することで起こる水害です。基本的にマンホールが処理できる雨量は1時間に50ミリとされており、それ以上の雨が降ると水があふれてしまいます。
近年では1時間に100ミリ以上のゲリラ豪雨が降ることも珍しくなく、下水処理能力を超えて氾濫を起こすこともあります。
堤防は壊れることもある
水防活動
消防署・消防団(水防団)では、台風や集中豪雨などにより警報等が発令されると、河川の状況を巡視し、河川の氾濫の恐れがあるときに、堤防の決壊を防いだり、堤防から水が越水しないように、堤防を守るために水防工法を実施するほか、住民の方の避難誘導を行っています。
また、いざという時のために、こうした水防工法が円滑に行えるよう、水防資機材の点検や水防訓練を実施しています。
水防計画
本計画は、館林地区消防組合管内(館林市・板倉町・明和町・千代田町・邑楽町)の洪水等の被害を最小限にするために、水防情報の伝達系統、重要水防箇所、水位観測施設、水門等の施設及び水防倉庫などの水防活動に必要なことについて定めています。
当消防組合では、館林地区消防組合水防協議会において、群馬県水防計画に準じた水防計画を作成し、毎年検討を加え、必要に応じて変更をしています。
・水防計画の主な内容(水防計画の詳細は下部PDFからご覧いただけます)
1 総則
2 水防組織
3 重要水防箇所
4 洪水予報
5 水位等の観測・通報及び公表
6 樋門等及びその操作
7 通信連絡輸送
8 水防施設資器材の整備運用
9 水防活動
10 協力及び応援
11 水防事務に係る応援協定
12 公用負担
13 河川関係障害物の除去
14 水防報告
15 水防訓練
16 浸水想定区域の指定及びその区域における円滑かつ迅速な避難の確保及び浸水の防止のための措置
17 水防協力団体
川や気象の防災情報とは
川や気象の防災情報は、大雨や洪水などにより災害の起こる恐れがある場合に発令されます。情報には、気象台から「台風情報」、「大雨警報」など、国土交通省河川事務所からは、「水防警報」、「洪水予報」があります。災害のときの行動を正しく行うためには、情報の意味を理解しておきましょう。
気象台から発表される情報
注意報・警報
〇注意報は、災害が起こりそうな状況になりつつあり、注意が必要な段階になると発表されます。
〇警報は、大きな災害が起こりそうな状況がせまり、警戒が必要な段階になると発表されます。
特別警報
〇予想される風や雨、洪水、高潮などの状況が特別に大きな場合、「命を守る行動をとってください」と発表されます。
洪水予報・水防警報
〇洪水予報は、川の水が増えてきたときに、川の危険がテレビなどによって家庭に知らされます。また、国や都道府県が管理する河川のうち、流域面積が大きく、洪水により大きな損害を生ずる河川については、国土交通省又は都道府県が気象庁と共同で、河川を指定して行っています。
〇水防警報は、消防署・消防団(水防団)に堤防の点検などをお願いする情報です。所定河川の一定の流域において、洪水や高潮による災害の恐れがあるとき、河川管理者として国土交通大臣又は都道府県知事が気象庁と共同で水防機関に対して行う発表で、水防団の「待機」「準備」「出動」などの具体的行動が発表されます。
市町村からの避難情報
〇令和3年5月の災害対策基本法の改正により、「避難勧告」が廃止され、「避難指示」に一本化されました。警戒レベル4「避難指示」までに必ず避難しましょう。
詳細は、内閣府防災情報をご覧ください。
内閣府防災情報 (http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinanjouhou/r3_hinanjouhou_guideline/)
気象・防災情報の収集方法
災害時、命を守るためには、どう備えればいいのでしょうか。
現在は、国や自治体からの気象・防災情報などがテレビやラジオをはじめ携帯電話やインターネット上において適時発出されており、それらの情報をいかに読み解く力を養うかが大切です。
また、管内の市町においても、防災無線による屋外放送や防災ラジオ、市町の広報車や消防署・消防団車両により避難等に関する各種情報を皆さんにお伝えしていますが、これらの情報を受け身で待っているのではなく、自分から取りに行って読み解く力を身に付けることが重要です。
テレビやインターネットのニュースは、あなたの家が安全かどうかまでは教えてくれません。自分の家が危険かどうかは、ハザードマップで普段から確認しておき、災害時には気象・防災情報を読み解き、避難行動につなげることが必要です。
災害発生の恐れがある場合に、自宅のテレビで地域の防災情報を「ⅾボタン」で確認できます。利用方法は、次のとおりです。
【操作方法(NHK総合の場合)】
テレビをNHKチャンネルに合わせ「ⅾ」ボタンを押す
【操作方法(ケーブルテレビの場合)】(ケーブルテレビとの契約が必要です)
テレビをケーブルテレビチャンネルに合わせ「ⅾ」ボタンを押す
災害情報・情報メール登録
下記の各リンク先にて、消防組合管内の各市町の災害情報等の確認及び災害情報等メール配信サービスへの登録が可能です。
(外部サイトにリンクします)
〇 館林市
〇 板倉町
〇 明和町
〇 千代田町
〇 邑楽町
防災ポータルサイト(国土交通省)
防災について、日頃から知ってほしい情報や災害時に見てほしい情報が、国土交通省の「防災ポータル」からアクセスできます。
「防災ポータル」国土交通省(外部サイトにリンクします)
雨量・水位情報
群馬県水位雨量情報
群馬県内の水位雨量情報は、下記のホームページよりご覧いただけます。
○ 群馬県リアルタイム水害リスク情報システム
一般用・PC版
一般用・スマートフォン版
官公庁用・PC版
官公庁用・スマートフォン版
○ 群馬県水位雨量情報システム
PC版
携帯版
スマートフォン版
○ 国土交通省 川の防災情報
○ 気象庁 大気海洋部予報課
○ 気象庁 水害リスクライン
(外部サイトにリンクします)
川の水位情報(国土交通省)
国土交通省の「川の水位情報」サイト※1において、危機管理型水位計※2の水位情報に加え、通常水位計の水位情報、河川の現況を配信する河川カメラの画像も見られます。これにより、身近な河川状況を簡単にリアルタイムで確認できます。
国土交通省
※1 「川の水位情報」
(外部サイトにリンクします)
※2 危機管理型水位計とは、洪水時の観測に特化した低コストの水位計です
ハザードマップ
館林地区消防組合管内のハザードマップは下記のリンクサイトからご確認できます。
自分が住んでいる地域の災害リスクを確認し、避難できる体制を整えましょう。
(外部サイトにリンクします)
館林市
板倉町
明和町
千代田町
邑楽町
防災の教育・学び
防災・危機管理eカレッジ(総務省消防庁)
総務省消防庁では、甚大な被害をもたらした東日本大震災を受け、また、今後発生が予想される南海トラフ巨大地震や頻発する豪雨災害に備え、地域住民の方々にインターネット上で防災・危機管理に関する学びの場を提供しています。
お子様と一緒に災害のことや身を守る方法などについて一緒に考える「入門コース」から、災害から命やくらしを守るために知っておきたいことが盛り込まれた「一般コース」などがあります。ぜひ、訪問して防災知識を確認してみてはいかがでしょうか。
総務省消防庁
「防災・危機管理e-カレッジ」
(外部サイトにリンクします)
防災教育ポータル(国土交通省)
防災教育ポータルとは、学校で授業を行う先生方をはじめ、ご家庭で防災教育に取り組んでいただく際に役立つ情報コンテンツとして、国土交通省の最新の取組内容や授業で使用できる教材例、防災教育の事例などを紹介しているサイトです。近年頻発する風水害などを踏まえ、学校や地域、ご家庭向けの防災教育動画や、ハザードマップ、避難情報及びマイ・タイムラインなどについて学ぶことができます。
国土交通省
「防災教育ポータル」
(外部サイトにリンクします)
この記事に関するお問い合わせ先
警防課 警防係
館林市上赤生田町4050-1
電話番号:0276-72-8361